投資信託

投資信託の仕組みと種類について解説!株式投資と何が違うのか?

資産運用に興味がある方や、株初心者の方におすすめなのが「投資信託」です。

よくある株のイメージに、株のチャートが表示されたモニターを見つめながらタイミングを見計らって取引をするというのがあります。

しかし、「投資信託」というのは全くの逆で、チャートを見ないどころか投資先の会社の業績すら見ないでほったらかしで投資するということすらある投資方法です。

と言っても、別に適当に投資しているのではなく、私たちに代わって運用のプロが、市場の動向や様々な会社の業績を調査したうえで投資をしてくれるのです。

この記事では、投資信託の仕組みとメリットデメリットについて詳しく解説していきます。

投資信託とは?

投資信託って?株式投資と何が違うの?

投資信託とは、私たち投資家から集めたお金を一つにまとめ、運用のプロが株・債券・不動産などに投資して運用する金融商品のことです。

集めたお金の運用方法は、投資信託ごとに異なります。

そして、運用に成功して利益が出ればその利益は分配金として投資家に還元されますし、失敗すれば投資家も損をします。

簡単にいえば、自分で投資しないで全部プロに任せちゃおう!という投資ともいえます。

投資信託には2つの種類がある

投資信託と一口に言っても、「アクティブ型」か「インデックス型」かの2つの種類に分けることができます。

アクティブ型

アクティブ型の投資信託とは、ファンドマネージャーの判断に基づき、市場の平均値を上回るリターンを目指す商品です。

つまり、インデックス型投資よりも高いリターンが出るように、専門家が投資する商品を決めて日々売り買いすると言う投資方法です。

アクティブ型は、専門家の投資判断に基づいて運用されるので、インデックス型に比べて手数料(信託報酬)が高く、1%〜3%くらいが相場です。

インデックス型

インデックス型の投資信託とは、日経平均やtopix、ダウ平均株価等の株価指数(インデックス)に連動するような投資信託のことです。

つまり、金融のプロが運用する投資信託というよりも、市場の動きに任せた投資方法とも言えます。

過去数十年の運用業績を見ると、アクティブ型よりも安定した運用成績が出ている運用方法で、世界中の機関投資家ではスタンダードな投資方法として認識されています。

身近な例で言うと、日本で最大級の機関投資家と呼ばれるGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)の運用額151兆円のうち、約80%の120兆円はインデックス型投資であると報告されています。

(引用:https://www.gpif.go.jp/gpif/faq/faq_04.html)

ちなみに、インデックス型投資信託の手数料(信託報酬)は、0.1%〜0.5%程度が相場で、非常に低いコストが特徴的です。

投資信託のメリット・デメリット

3つのメリット

少額から購入できる

昔に比べて現在では個人でも株は買いやすくなったと言っても、最低でも10万円はないとまともに買えません。(いや、30万以上か…)

しかし、投資信託ならなんと100円からでも始めることができるのです。

小学生のお小遣いでも始められるくらいのハードルの低さです!

「投資なんて金持ちしか縁のない事」と思ってる場合じゃないんですよ!

世界中どこを見渡しても、ここまで少額から投資信託を買える国はなく、日本は非常に恵まれた環境なのです。

分散投資できる

投資信託では、投資家から集めた莫大な資金を用いて、個人ではなかなか投資しにくい国の株式や債券、不動産にも投資することができます。

そして、投資信託は基本的に何十から何百、何千もの銘柄の株式や債券に投資して一つの商品としてパッケージングされ販売されています。

投資の基本は「卵は一つのカゴに盛らない」こと。

つまり特定の株だけに投資してその一つの株の価値が0になるのを防ぐことです。

分散投資することで莫大なリターンは見込めませんが、世界各国の企業の株式・債券・不動産に投資することができるのは非常に魅力的ですね。

運用に関係する会社が破綻しても預けたお金は大丈夫

投資信託に携わる会社は「販売会社・運用会社・信託銀行」の3つあります。

しかし、この3つのうちどこが破綻しても私たちの資産は制度的に守られています

私たちが投資信託を購入すると、その資金は「販売会社」を通って最終的に「信託銀行」に行き着きます。

そして、信託銀行で資金の管理が行われますが、その時には信託銀行自身の財産とは別に保管することが法律で義務づけられているので、3社のどこが破綻しても影響はないのです。

詳しくはこちらをご覧ください

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2つのデメリット

すぐには儲からない

投資信託は複数の株や債券に投資するため、1社の株のみに投資する個別株投資の場合に比べて、非常に緩やかな価格の推移になります。

これは、メリットでもある「分散投資」の効果でもあるのですが、短期的に資産を2倍・10倍と増やすことは難しいです。

とはいえ、長期的に見ると大きなリターンを望めるので着実な資産形成を考えている人にはもってこいの投資方法であるといえます。

実は持ってるだけで手数料がかかる

投資信託には3つの手数料があります。

1.購入時手数料2.運用管理手数料(信託報酬)3.信託財産保留額の3つです。

最近は、ほとんどの投資信託では1と3の手数料は0円のものが多く、非常に気軽に購入することができるようになりました。

しかし、2.運用管理手数料(信託報酬)だけは投資信託を持っている限り毎日かかってきます。

大体、投資額に対して年間0.1%〜1%の手数料の投資信託がほとんどです。

つまり、投資信託を選ぶ時には、毎日かかってくる信託報酬がどれらいの低さなのかが一つの見るべきポイントになります。

詳しくはこちらをご覧ください

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あと、投資信託はほぼ人任せだから「投資経験」は積めない、ってのもデメリットかもしれませんね
はやや
はやや
なるほど

まとめ

投資信託とは、自分でまめに取引せずに長期的に着実なリターンを狙う、世界的にもスタンダードな投資方法です。

投資信託では株や債券、不動産などに分散して投資するため、1つの株のみ投資する場合に比べて短期的な利益を上げることは難しいです。

しかし、分散して投資することで、長期的に見ると着実に利益を積み重ねていくことができるため、非常に堅実な投資方法とも言えるかもしれませんね

投資信託は100円から始めることができて、株やFXに比べて値動きも少ない投資です。

投資初心者が手を出すにはこれほどオススメできるものはありません。

 

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