今更ながらLCC(格安航空会社)の『バニラ・エア』が今年で運航終了することを知りました。
バニラエアの運航路線をピーチが引き継ぐので、厳密には”終了”ではないわけですが、僕は以前バニラを利用したことがあるだけにちょっと驚きました。
ちなみにLCCといっても、バニラエア・ピーチ共にANAの子会社なので、ANAマイラーにとって多少なりとも関係のある話だと思います。
もしかしたら今後のANAマイレージクラブのサービス拡大に繋がるかもしれませんしね。
バニラエアは2019年10月26日で運行終了
バニラエアとしての運航は、2019年10月26日で終了です。
路線によっては5月ごろから運航路線の引き継ぎが行われ、10月26日で完全に引き継ぎ完了するとのことです。
もともとバニラエアはLCCの中でも運航路線数が少なかったですが、日本国内では利用者数第3位のLCCでした。
バニラエアとピーチの運航路線はほとんど被っていなかったため、今後はピーチの運航路線が増えることになると予想されます。
その結果、これまで利用者数第2位にいたピーチが、第1位のジェットスターを脅かす存在になりました。
ここで面白いのが、ピーチはANAの子会社でジェットスターはJALの出資している会社であることです。
一概に航空会社といえど、LCCとANA・JALといった従来の航空会社は客層が異なりうまく住み分けができています。
しかしならがら、LCCのバックを見ると結局ANA、JALといった従来の航空会社が控えているのです。
結局LCCの業界でもANA vs JALという構図に集約されていくということでしょうか。
[ピーチ&バニラ]vs[ジェットスター]運航路線
バニラエアは拠点空港を成田空港に置いていたLCCでした。
対してピーチは拠点空港を関西空港に置いていました。
つまり今回の合併で、ピーチは日本国内を広くカバーできるLCCとなりました。
LCC業界内1位の『ジェットスター」は、今年に運航予定の路線も含めた運航路線数は『国内線24路線・国際線14路線』です。
<ジェットスター運航路線(2019/6/11時点)>
[国内24路線]
- 成田=新千歳、関西、高松、庄内(8/1~)、 松山、高知、長崎、宮崎、福岡、大分、熊本、 鹿児島、那覇、宮古
- 関西=新千歳、成田、高知、福岡、熊本、那覇、宮古(7/3~)
- 中部=新千歳、福岡、鹿児島、 那覇
[国際14路線]
- 成田=香港、台北、マニラ、 上海、ケアンズ、オールドコースト
- 関西=香港、台北、マニラ、クラーク、ハノイ、ケアンズ
- 中部=マニラ
- 那覇=シンガポール
そして「ピーチ」の運航路線数は『国内線18路線・国際線16路線』となっています。
<ピーチ運航路線(2019/6/11時点)>
[国内線18路線]
- 成田=関西、新千歳、福岡、奄美、那覇
- 関西=新千歳、釧路、仙台、新潟、松山、福岡、長崎、宮崎、 鹿児島、那覇、石垣
- 仙台=新千歳
- 新千歳=福岡
[国際線16路線]
- 関西=香港、台北、高雄、ソウル、 釜山、上海
- 那覇=香港、台北、ソウル、 バンコク
- 羽田=台北、ソウル、上海
- 仙台=台北
- 新千歳=台北、ソウル
国内線の運航路線を見ると、ジェットスターは関東・関西を広くカバーしており路線数も多いです。
対してピーチはそれまで拠点が関西であったことから、関東(成田空港)の路線が少ない印象です。
とはいえ、ピーチも利用者数の多い主要都市への路線はあるので、ピーチの路線が少ないというより、むしろジェットスターの国内線の路線数が多いといえます。
次に、国際線の路線を見ると、どちらもそこまで大きな違いは見られません。
あえて言うと、ピーチの方が国際線には力を入れている印象です。
さらに、今回吸収したバニラエアは成田からアジアへの路線の多いLCCでした。
つまり、今後は間違いなくピーチの国際線路線の拡充が進むと予想されます。
まとめ:ANAマイルの使い道が今後もっと広がるかも?
結局バニラがピーチに吸収合併されてどうなるの?って話ですが…
これからのLCC業界ではピーチがジェットスターを追い抜いて利用者数1位になるかもね。
今後のピーチの運航路線は、国際線の拡充が進んでいくでしょうね。
それと、ピーチはANAの子会社だから、バニラの運航路線の引き継ぎがピーチに全て済んだら、新しいマイルの使い道ができるかもね。
ピーチはANAの完全子会社だからLCC業界でもANAが一人勝ちするかもね。
って話でした。
この↓特典航空券も今年限りで、来年以降はピーチになるのでしょうか?
まだ発表ないですよね。
ピーチカードなるものがありますが・・・今はまだ微妙です。今後に期待です。