日本の認知している国家の数は、現在196ヶ国です。
そして日本人のもつパスポートは、そのうち190ヶ国にビザなしで入国できます。
世界的に見ても、日本つパスポートよりも多くの国にビザなしで行ける国のパスポートはなく、日本のパスポートは『最強のパスポート』とも言われています。
とはいえ実際には、事前になんの申請もなく世界190ヶ国にスッと入国できるわけではありません。
例えば、アメリカやオーストラリアの入国の際には事前の申請が日本人であっても必要です。
そしてさらに今後は、ヨーロッパ諸国に入国をする際にも事前の申請が必要になるようです。
目次
2021年から導入『ETIAS』はビザみたいなもの
正式名前は、欧州渡航情報認証制度(ETIAS:エティアス)と言います。
発表されたのは2016年ですが、実際の導入時期は2021年1月からとなっています。
欧州渡航情報認証制度(ETIAS:エティアス)とはビザが免除されている日本やアメリカなどの国民が、シェンゲン協定国であるヨーロッパの一部の国に(ドイツ、イタリア、フランスなど26ヶ国)にビザを取得せず訪問するために必要な欧州渡航情報認証制度です。
引用:ETIAS公式
ビザの必要のない日本人は、必ず事前に『ETIAS』の申請が必要になります。
ご存知の方が多いと思いますが、アメリカ入国の際に必要な『ESTA』やオーストラリア入国の際に必要な『ETAS』と同じような制度です。
対象国は26カ国
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン
日本人に人気のイタリア、スペイン、フランス、ドイツも含まれています。
ただ、イギリスはこの中に含まれていないので今まで通り申請なく入国できます。
申請はネットから、申請費用がかかる
『ETIAS』の申請は、公式ページのオンラインフォームへパスポート情報や、その他の渡航情報を入力して申請します。
申請には手数料として7ユーロ(日本円で800〜900円)必要です。
ただし、18歳未満の未成年であれば申請手数料は無料です。
支払いはクレジットカードのみ対応するとのことです。
<ETIASの申請フォーム上で入力が必要な項目>
●申請者情報
1.姓
2.名前
3.生年月日
4.その他の名前
5.出生地
6.性別
7.現在の国籍
8.申請者の親の名前
9.自宅の住所
10.メールアドレス
11.電話番号●パスポート情報
1.パスポート番号の情報
2.他の国籍や市民権に関する情報
3.永住権の住所。●その他質問
最初に入国する国
学校または現在の職業情報●適格性の質問
1.病状または他の感染性または伝染性の寄生虫性疾患に関連する。
2.過去の犯罪の有無
3.戦争地域の国への渡航歴
4.移民または渡航履歴について
5.EU加盟国にへの入国拒否または強制送還歴
6.申請者が未成年者の場合、未成年者の責任者の身元について
7.申請者が申請人本人とは異なる第三者によって提出された場合、その者およびその会社の身元(該当する場合)引用:ETIAS公式
取得まで最大2週間かかる
注意しておかなければいけない点として、ETIASは申請の承認まで96時間から最大2週間程かかると言うことです。
申請はスマホ・PCどちらからでも可能ですが、出国当日にETIASの申請していては確実に間に間に合わないでしょう。
2021年以降にヨーロッパに旅行する際には、事前に余裕を持って申請しておく必要がありますね。
ETIASの有効期限は通常3年間
『ETIAS』はの有効期限は3年間です。
ただし、ETIASは申請の際に利用したパスポートに承認がされます。
つまり、パスポートの有効期限が3年以内の場合は、パスポートの有効期限内までが有効期限となるので注意が必要です。
ETIASの申請を忘れたまま空港に行くと?
さて、ETIASの申請をしないまま空港に行ってしまった場合どうなるでしょうか?
「入国できない」のではなく、そもそも飛行機にすら乗れないでしょう。
僕自身、ETIASと同様の制度であるアメリカ入国の際に必要な『ESTA』を申請しないまま空港に行ったことがあります。
そのときには、チェックインカウンターで飛行機の搭乗を拒否されてしまいました。
実際に経験したから言えるのですが、忘れたら間違いなく飛行機にすら乗れないでしょう。
『ESTA』の存在を空港で知って飛行機に乗れなかった事件↓
まとめ
ETIASを簡単にまとめます。
- 導入時期:2021年1月から
- 対象国:26ヶ国(アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン)
- 申請方法:ネット
- 申請手数料:7ユーロ
- 支払い方法:クレジットカードのみ
- 申請承認まで:96時間から最大2週間
- 有効期限:取得から3年間
導入時期は2021年1月からでまだまだ先の話です。
とはいえ、今のうちから知っておいて悪い話ではないでしょう。
申請に手数料で7ユーロかかることや、申請の承認まで最大で2週間もかかる可能性があることを考えると少し手間だな思いますよね。
とはいえ、国家間における入出国時のセキュリティの強化はとても大事なことです。
2021年に『ETIAS』の導入が始まったら、ヨーロッパ渡航の際には事前に余裕を持って申請しましょう!
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