『ANAカード (学生用)』は、ANAマイルを貯めたいと思っている学生が1枚目に持つのにふさわしいカードです。
在学期間中の年会費は無料で、JCBブランドを選べば手数料なしでマイルを貯めることができます。
飛行機搭乗の際のボーナスマイルや学生限定の割引サービスなど充実し、海外旅行保険も自動付帯で特典が豊富です。
この記事では、年会費無料でありながら非常に優れたスペックを持つ『ANAカード (学生用)』について詳しく解説します。
学生専用のANAカード 他にはない特典満載!
ANAカード(学生用)のスペック表
名前 | ANAカード(学生用) |
---|---|
国際ブランド | VISA、JCB、MasterCard |
ETCカード | 無料 |
年会費 | 無料(在学期間中無料、通常1,242円(税込)) |
利用限度額 | 10〜30万円 |
ポイント還元率 | 1%(1,000円利用で1ポイント付与) |
ポイントサービス名 | ・JCB:Oki Dokiポイント ・VISA,MasterCard:ワールドプレゼント |
マイル移行手数料 | ・JCB:無料 ・VISA,MasterCard:6,480円(税込) |
マイル還元率 | ・JCB:1% ・VISA,MasterCard:0.5%〜1%(6,480円の追加オプションで1%) |
入会基準 | 18歳以上の学生(大学・短大・専門学校・工業高専4、5年生・大学院生)で日本国内での支払いが可能な人 |
発行まで | 1週間程度 |
旅行保険 | ・海外旅行保険(死亡・後遺障害):最高1,000万円 ・国内旅行保険:なし ・国内航空保険*:最高1,000万円 |
ショッピング保険 | 海外:最高100万円 国内:なし |
*国内航空保険とは…国内線の航空機搭乗中および飛行場構内でのケガのみ対象。旅行先での怪我は保険対象外。
*未成年の方は親権者の同意が必要。
イチオシポイント!
☆在学期間中は年会費無料!
☆JCBブランドならマイル移行手数料(6,480円)は無料で還元率1%!
☆学生限定のボーナスマイルでマイル大量獲得チャンス!
☆海外旅行保険は自動付帯だから安心!
『ANAカード (学生用) 』特徴・メリット
在学期間中のみ年会費無料
通常年会費は1,242円(税込)かかるところを、在学期間中は年会費無料になります。
仮に、ANA学生カードを大学4年生時に作った場合、そこかから4年間ではなく卒業と同時に年会費がかかるようになります。
つまり作るなら卒業間近ではなく、できるだけ早めに作っていた方がお得です。
年会費無料でマイル還元率が1%で、さらに旅行保険も自動付帯のクレジットカードは、いくつかあるANAカードの中でもこのカードだけです!
国際ブランドによってマイル還元率違う
国際ブランドは【VISA・MasterCard・JCB】の三つから選択できますがどれを選ぶかでマイルの還元率が変わります。
VISA・MasterCardでは、通常のマイル還元率は0.5%です。
そのため、マイル移行手数料(6,480円税込)を毎年払いマイル還元率を1%にします。
- 通常:1000円の利用=1ポイント→5マイル
- オプション加入:1000円の利用=1ポイント→10マイル
対してJCBを選んだ場合は、マイル移行手数料は無料になるので常に還元率は1%です。
- 通常:1000円の利用=1ポイント→10マイル
完全無料になる「JCB」を選んだ方がお得です!
学生カード限定のボーナスマイルが充実
ボーナスポイント名 | 獲得マイル数 |
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入会ボーナス | 1,000マイル |
継続ボーナス(毎年) | 1,000マイル |
卒業ボーナス | 2,000マイル |
入会・継続・卒業ボーナスマイルは、カードを一度も使わずに持っているだけでも貰うことができます。
仮に、大学入学から卒業までカードを持ち続けてボーナスマイルをもらうだけでも、合計7,000マイルももらえる計算になります。
とは言え、7,000マイルと聞いてもピンと来ない方も多いでしょう。
参考までに、7,000マイルあれば[東京=沖縄]の片道航空券と交換できるマイル数です。
使い方によっては国内線の往復航空券を発券する事も可能です。
学生限定でプレミアムポイントのボーナスマイル
ANAプレミアムポイント5,000ポイントを達成 | 1,000マイル |
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ANAプレミアムポイント10,000ポイントを達成 | 2,000マイル |
プレミアムポイントとは、飛行機に乗らずとも貯めることのできる「マイル」とは異なり、飛行機に乗ることでしか獲得できないポイントのことです。
1年間ごと(1/1〜12/31)に、どれだけのプレミアムポイントを獲得したかによってANAの会員ランク(ステイタス)が決まります。
簡単に言えば、ANAのお得意様度を決めるポイントということです。
そこで、ANA学生カードを持っていればそのプレミアムポイントを一定数獲得するとボーナスマイルがもらえます。
5,000ポイントで1,000マイルもらえますが、5,000プレミアムポイントとはどれくらいで貯まるのか?
だいたい、[東京=大阪]を往復すると約1,000プレミアムポイント獲得できます。
つまり、[東京=大阪]の路線を5回以上利用すればボーナスマイルがもらえるくらいのプレミアムポイントが貯まるという感じですね。
飛行機に乗らない人は関係ないですね。
海外旅行保険は自動付帯サービス
ANA学生カードには海外旅行保険と国内航空保険の2つが付帯しています。
旅行前にツアーの支払いや公共交通機関での支払いで保険が適応される「利用付帯」ではありません。
ANA学生カードは、旅行開始と同時に自動で保険が適応される「自動付帯」なので利用価値が高いのがポイントです。
海外旅行保険(自動付帯:90日間)
担保項目 | 保険金額 |
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傷害による死亡 | 1,000万円 |
傷害による後遺障害 | 30~1,000万円 |
傷害・疾病治療費用 | 無 |
賠償責任 | 無 |
携行品損害 | 無 |
救援者費用(年間の限度額) | 100万円 |
一番利用する可能性の高い「傷害・疾病治療費用」がないのが残念ですが、
親族が駆けつけた時にかかる費用を負担してくれる「救援者費用」が100万円あるのは嬉しいですね。
国内航空保険(飛行機搭乗中のみ)
担保項目 | 保険金額 |
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傷害による死亡 | 1,000万円 |
傷害による後遺障害 | 30~1,000万円 |
国内旅行保険ではなく、航空保険という点には注意が必要です。
あくまで、飛行機の中で起きたことに対する保険です。
ショッピング保険
項目 | 補償内容 |
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補償金額 | 100万円(年間) |
自己負担額 | 10,000円/1事故 |
補償期間 | 購入日から90日間 |
基本的にショッピング保険は海外での買い物が対象で国内での利用は対象外です。
ただし、国際ブランドがVISA・MasterCardは、国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)の利用もショッピング保険の対象となります。
超お得運賃「スマートU25」を利用できる
ANA学生カードを作れば、面倒な手続きなしで超お得な運賃サービス「スマートU25」を利用する事ができ、さらにマイル通常の2倍獲得する事ができます。
スマートU25とは、ANAマイレージ会員限定で、かつ、12〜25歳までを対象とした航空券を安く買える制度のことで、航空券を通常料金の60%程度の割引で購入する事ができます。
例えば、[東京=大阪]路線の通常料金は片道3万円程ですが、スマートU25料金では片道1万円になります。
そして、スマートU25は通常なら獲得マイル(マイル積算率)は50%になりますが、ANA学生カードを持っているとその2倍の100%マイルを獲得する事ができます。
ANA「スマートU25」についてはこちらの記事をご覧ください.
『ANAカード (学生用) 』のデメリット
利用限度額が10〜30万円で低い
ANA学生カードの利用限度額は最高で30万円までと決まっています。
学生であれば、30万円の限度額があれば十分かもしれませんが、あくまでも最高30万円という事になっているのに注意してください。
僕の場合は、カードを利用していた大学3年間ずっと10万円のままでした。
何度か限度額を超えてカードを利用する事があったので、度々限度額を上げるように交渉したのですが、結局最後まで限度額は上げてくれませんでした。
一時的に利用限度額を上げる処置はあるもののやはり面倒でしたね。
知人やネットの情報では、VISAやMasterCardのブランドは比較的限度額を簡単にあげてくれるとの事でした。
JCB以外だと効率よくマイルに交換するのに手数料がかかる
国際ブランドのVISA・MasterCardでは、獲得ポイント『ワールドプレゼント』をマイルに交換する際、オプションに加入しない限りは0.5%還元率での交換になります。
マイル還元率を1%にするためには年間6,480円ものコストを支払わなければいけないというのは大きなデメリットです。
6,480円を支払うのであれば個人的にはもっと別のカードの方がいいとすら思います。
そのため、ANA学生カードを作るなら必然的にJCBカードになってしまうのですが、海外利用を考えるとJCBブランドはVISAほど普及していないので悩ましいところです。
入会審査の難易度は?
気になる方も多い入会審査ですが、基本的に18〜25歳を対象としたカードということで、対象年齢の人であれば審査で落ちるというのは考えにくいです。
未成年の方は親の同意が必要で手間がかかりますが、むしろ親の同意があるので審査は大丈夫でしょう。
ただし、過去にクレジットカードで支払いトラブルを起こした人は難しいかもしれません。
実際に僕が申し込んだ時のスペックは以下のようになってます。
- 19歳
- 大学2年生
- バイトしている
- 毎月の給料:平均8万円
- クレジットカード保有枚数:3枚ほど
- 過去にカードトラブルなし
まだ未成年でしたが、バイトでそこそこ稼いでいたのと過去に支払いでトラブルもなかったので普通に審査には通りました。
利用限度額は10万円でした。
まとめ:学生ANAマイラーには必須の一枚
以上、『ANA学生カード』についての解説でした。
ANAカードは、学生専用カードの他にも一般カードからゴールドカードまで色々な種類のカードがあります。
しかし、ハッキリ言って学生カード程のスペックを持ったカードはありません。
年会費・マイル移行手数料無料でマイルが1%貯まり、さらにボーナスマイルや旅行保険といったサービスも付帯しており、非常に優遇されたカードです。
同様に、航空会社提携のクレジットカードとして、JALの『JALカードnavi』も学生を超優遇しているカードで度々比較対象に出される事があります。
ただ、どちらのカードも年会費無料で持っているだけでもマイルが貯まる優れたカードです。
マイルを貯めたい人はどちらか一方ではなく、両方持つのが最適解だと僕は断言します。
ANA学生カードを持つならJCBをがおすすめですよ。
学生ANAカード卒業の時どうする?って話↓(結構大事な話)
JALマイル貯めたい人はこのカードがいい↓